2015年4月15日水曜日

帰って来た欧州ツア〜

何度もブログなどに書いていますが、私は8年前にアメリカのコロラドにある7年制の学校に入学して、アメリカの大学院レベルに相当すると言われている専門的な勉強をし始めました。

好奇心から入ったので始めはもっとお気楽に考えていたのですが〜大変だったらやめりゃいいや、とか〜実際にはそうも行かず、内容も思っていたより密度が濃く、宿題の量も膨大。。学年が上がるに連れ内容もハゲシさを増し、平行して行う事が難しくなってきた案件がいくつか出て来て、実際のところ、一生あきらめる覚悟で手放さねばならなくなった物事もありました。

とはいえようやく、優秀だったアタクシは飛び級で一昨年の夏、早や5年目にして卒業とプロ認定証を貰い、残りの2年は、クラスメイトと一緒に卒業したい、という私の願いで学校に自主的に残り、7年結実の卒業式も昨年10月に終わりました。
遂に完全なる修了。ご苦労さんでした私。

というわけですが。

その後、人生の大きな割合を占めていた学校&宿題からいきなり解放されてぽかんとしている私に、面白い事がじわりじわりと起こり始めたんですよ奥さん!

それは、意図するしないに関わらず、学校滞在中に私の人生から消えていったいくつもの物事が、申し合わせた様にカムバーーーッック!し始めたんですねこれがまた。

そのひとつが、パスカルズ欧州ツアーです。

欧州ツアー。

これが学校滞在中の私の、最大の恐怖でした。
もしこれが、学校開催期間中に発生してしまったらどうなるのか。
もう絶対、無理無理無理ーーー!!!なんですよ、細かい事情説明は省きますが。
だけど念力で、ツアー来るなとやるわけにも行きませんから、殆どギャンブルな気分で日々を過ごしていたんですね。7年間!!

実際のところ、在学中に一度だけ海外ツアーがありました。
しかし、なんとそれは学校開催期間中ではない3月というラッキーさ。内容も、オーストラリアとニュージーランドのWOMADフェスティバルに一回ずつ出るだけというシンプルな物だったので、日本を留守にするのもほんの10日間程で済みました。

とは言え、欧州ツアーには楽しい思い出もいっぱい。
運良く無いよ、と思う一方で、無いのも悲しいよ、というのもまた本音。
人間て、なんてワガママな生き物なんでしょう。

でも、そんなワガママを聞いてくれるのが神様の仕事です)爆!

私「去年学校卒業したんだから、そろそろあってもいいんじゃね。欧州ツアー。」

神「あ?あ、あ、ああ、そ、そんじゃ・・・・」

てなわけで。

軽く腰を上げてくれた神様のお陰で、今夏三か国三カ所の音楽フェスからお呼びがかかり、その合間に他にもなんかやるかも、的な欧州ツアーが決まりました。

そして、学校卒業してなんとなく生まれ変わった気分の私にとってとても象徴的に感じるのが、今夏の欧州ツアー、最初はフランスのレンヌが皮切りだということ。

パスカルズの欧州行脚は、なんたってこのレンヌで開催された、トランスミュージックフェスティバル出演が始まりなんです。

欧州のミュージシャンの多くが、このフェスで注目されたことによって後に大物に育っていった、と言われている由緒正しきロック・フェス。
パスカルズもこのフェスに出演後、怒濤の様なスター街道を、ヨーロッパで走っていたらしいですよ奥さん。
なんで他人事の様に話すかと言えば、日本にいると欧州でどんなに有名になってても、はっきり言って蚊帳の外って言うんですか?色んな有名誌に載ってるパスカルズの記事とかは手元に届くんですが、別にそれだけって感じです。

前にユーロケエンヌっていうやはり大きな音楽フェスに出た時に、パスカルズ女子チームでうらうらフェス会場の道を歩いていたら、いつの間にか花道みたいに人が路肩に寄り始めて、その人たちが、誰が始めるともなく私たちに拍手をし始めたので、あまりにも怪訝に思い過ぎた私たちは、互いに身を寄せ合い猫背になってヒソヒソ呟きながら、足早にその場を立ち去った、という事がありました。

あと、やはりどこかのフェスで、本番が終わった後にひとりで屋台でも冷やかそうと楽屋から出たら、一瞬にしてものすんごい数の人がこのアタシに押し寄せて来て、屋外にも関わらずギューギューの満員電車状態となり、写真撮られたりサインを求められたりしたってこともあったんですよ。

そういった全ての出来事が、「いったいなんなんだ?」という不可解怪訝な気分しか心に引き起こさなかったほど、ヨーロッパでパスカルズが知られている、なんていう自覚は持てなかったんですよね今にして思えば。
恐らくあの時人々は、パスカルズの人って感じ悪!って思ったかもしれませんねえ。

まあ、そんな風に自覚の無いまま欧州で忙しかった日々も去り、大きなインターバルー〜いわば下火ってやつ?が訪れ、今夏ようやく、パティ・スミスやスティングやジョーン・バエズ等も出るっつう、超メジャーな音楽フェスに呼んでいただくことになりました。


これを記念してまたツアー漫画でも描きたいものです。多分またきっと、すんごい愉快な出来事が、三木さんを始めとしたメンバー全員に、起こるに違いありませんから。

写真は、今夏2番目に出演する、スイスで開催されるパレオ・フェスティバルのサイトから持ってきたものです。
こうした英語でのパスカルズ紹介ページも、なんだか懐かしくて愛おしい感じです。

ところでパスカルズ欧州ツアーと言えば、私の漫画を読んでくださっていた方はご存知かもしれませんが、大型ツアー・バスでの地獄旅です。

ありえないような複雑な行程を、つまり日本で言えば、東京から那覇に行って、那覇から函館に飛んで京都で一泊、みたいなめっちゃくちゃな行程を、一台のバスで片道10時間とか平気でかけて移動しちゃうみたいなあの地獄旅〜つまり、呼んでくれるフェスやコンサート会場に準じて移動するからそうなっちゃうわけですが、とにかくその無謀さには定評が。

とはいえ喉元過ぎれば熱さを忘れるもんで、今やあのバス旅を懐かしむ声もひとしお。

今回もマネージャーのフィリップが、あの大型バスでのスケジュール表を作って送ってくれたので、わーい!またあれで回れるんだねー。と大喜び。

しかし予定表をよく見ると。

ジュネーブからポルトガルまでひとっ飛びさ!みたいな旅程が時々あるじゃないですか。

地理に詳しい石川さんによれば、それわ東京-ソウル間の距離を二日くらいかけてバスで移動するっつう、今までの地獄を軽々と超えた人間離れしたスケジュールである事に気付き、今回はさすがにバス旅を速攻で却下。

今現在、代替となる旅路案を検討中のわたくしたちなのであります。