2014年12月20日土曜日
鳥Tシャツ デビュー
うさぎTシャツに続き、鳥Tシャツも出来ました。
創作というものは、実に面白い物です。
Tシャツに直に絵を描きたいな、という気持ちは軽くずっとありました。
しかし今回描いたウサギと鳥のデザインは、Tシャツとは全く違うプロジェクトの為にデザインし、なんとなく先延ばしに、そしてもしかしたら没かもと思っていたキャラなのです。
そしてTシャツを描き始めた時は、まさかそのデザインがこうして具現化するとは、全く思っていなかったのです。
更にこうしてTシャツにしてみると、このデザインはとてもTシャツ向きだったなと感じます。(当社比)
この、実用品に直に絵を描きたいよプロジェクトは、この後エコバック的な物に植物なんかを描いて終了する予定ですが、なんとなく思いついたこの経験は、私にとってはとてもよかったなと感じます。
何故なら、自分がどんな素材に何で絵を描けば最も楽しいのか、という事が、はっきりとわかったからです。
勿論、長年漫画を描いてきたのですから、漫画を描くのも大好きです。
でも、そもそも油彩画から自分の創作を始めた私にとって、漫画というのは、自分の絵画を適用する表現手段ではない、というのが正直なところでした。
これは、たまたま私が、漫画に必要とされる条件下で絵を描く事が大変苦手だということでの個人の個性から言えることであり、漫画で素晴らしい絵画表現をされている方も沢山いらっしゃいます。
しかし私ははなから、白黒の小さな画面で自分の画才が100%開くことは出来ないと知っていたので、漫画については全く絵画的アートを追求してはいませんでした。
これは私の漫画をご存知の方は、皆さん感じておられる事だと思います。
私の漫画絵は、ひとえに下手、につきるのです。うがーっ。
また、色彩に強い執着を感じる私にとって、人気が出ないとカラー・ページなんかやらせてもらえない漫画の世界で、自分の絵画を適用する気は、はなから無かったとも言えます。私は自分の描く漫画には、絵画とは全く別の物を求めていて、それはそれで満足なのであり、これからもそれは変わらないと思います。
そして今回、布物に絵を描いたことで、私の中での油彩画への想いが限りなく再燃してきました。と言うか、私はそもそも多分、キャンバスに、油絵で絵を描く人間なのです。
このことにシンプルに気付けた事が、大変大きかったのでございます。
そういうわけでこの作業中、久々にキャンバスを沢山注文しました。
この実用品プロジェクトが一段落したところで、油彩画へと仕事を移してゆこうと思います。
そしてこの油彩画が、長く待っていてくださっている方に報いる為の、大切な仕事の入り口となってゆくでしょう。
いやあ、ありがたい。
ほんの些細な思いつきを行動に移した事で、今まで茫漠としていた景色が、くっきりと見えてきたわけです。
物事は、とにかく始めてみないと、何を運んで来るかわからないもんですな。
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