今の主食プチヴェール |
リブート(再起動)とはよく言ったものである。
ジュース・クレンズ中や直後には全く変化に鈍かった私であるが、なんと昨日から本日にかけて、明らかに変わってしまったアタシを感じることになってしまったのである。
「ジュース・クレンズで身体をリブート!」なんて言われたところで、そうそう簡単に身体なんて変わるもんじゃないよ奥さん、と小馬鹿にしていたのですが、少なくとも昨日と今日の私は、クレンズ前の私とは全くの別人と言っていいのではないでしょうか。
まず、3日間も毎日6本果物&野菜ジュースを飲んでいたので、さすがにややうんざり、当分野菜も果物もいらないや、と思っていたにも関わらず、私の食欲の求める先には、常に野菜と果物ありき、という感じなのである。
おかげで主食はプチヴェールの茹でたのとたんかんという、蜜柑の一種というシンプルさ。
なんで蜜柑じゃないのかと言うと、蜜柑の柔らかい皮になんか抵抗を感じるんですね。
なんなんでしょうね、この抵抗感は。
たんかんは、オレンジの小さいやつみたいな感じで皮が硬くて見た目がすごく、野生っぽいのです。
どうもリブート後の私は、そこに惹かれたみたいです。
そして、クレンズ前に好きだった物が、今全く食べられない状態。
揚げ物とか、塩味の物とかです。
あと、レストランで出される殆どの食べ物はしょっぱ過ぎてNG。
今朝はよくお世話になっているオーガニック・ベジーのお店のお弁当を食べたのですが、塩がきつ過ぎて口の中じゅう、岩石でパンチをくらっているようなショック状態に。
こんなにかっ!と驚くほどです。
この店のお弁当を私はいつも、優しい味、と思って食べていたのにです。
それから、恐らく豊かな栄養を三日間供給し続けたためか体がたいへん満足しており、奇妙なおやつを食べたくならないという点も、大きな違いかと思います。
特に私は、夕方になるとカリカリした物が食べたくなるという不可解な癖を持っていたのですが、リブート後には全くそれがありません。
よって無駄食いが無くなったのでございます。
カリカリしたクリスピーなおやつには、ポテトチップスの様にダークサイドな世界からの刺客が多いので、これはかなり素敵な変化だと受け止めています。
いずれにしても今の私には、ポテトチップスを始めとしたカリカリ系のおやつは、塩がきつ過ぎて楽しめないことでしょう。
これって明らかに、野生動物の好みだよね。
私は完全に、リブートされたよね。
ジュース・クレンズ恐るべしと言っていいよね。
だって、たったの三日だよ?
たったの三日間、ジュースだけ飲んで過ごしただけなのに、こんなにも変化が出るのかね。
この変化がいつまで続くのかは定かではないけれど、少なくとも今はこの動物みたいな食生活を楽しもうと思います。
ちなみに、スイーツへの反応はどうかと言うと、これは塩味に対するもの程強烈ではありません。
やはりジュースが甘かったからですかね。
このあたりは断食と違うところです。
断食後は、ちょっとでもお菓子を食べるとやはり岩石で殴られたような、ガツン!と来る痛みみたいな物を感じた物ですが、今回、陶芸クラスのおやつの時間にご馳走になったおだんごと栗まんじゅうに関しては、それほどの抵抗無く美味しくいただけたと言っていいでしょう。
そうそう。
陶芸に対する気持ちもがらっと変わったんですよ奥さん!
今までは、まあ楽しい事も手伝ってとにかく数をこなして慣れてゆこうとガツガツ作っていたのですが、リブート後のワタクシったらすっかり優雅になっちゃって、ひとつの作品をゆったりと、何日もかけて仕上げる、という心に様変わり。
作品の大きさも明らかに巨大になり、いつもはあまり口出しして来ない先生に、「そんなに巨大で.....いいの?」と思わず聞かれたほどなのである。
中々面白い効果を楽しめたジュース・クレンズですが、実はワタクシ、ジュース・クレンズ最終日、最後の一本を飲み終わった後に、なんと泣いてしまったんだよね。
あの時感じた妙に透明感のある、寂しさとも憧憬ともつかない、切ない様なかなしみの原因がずっとわからなかったのですが、今はなんとなく、あれは細胞の流した涙なんじゃないのかな、と感じているところです。
意識には中々上がって来なかったクレンズによる、実は大きかった変化を、身体の細胞はちゃんと感じていて、感謝のような愛着のような感覚で、涙を流したんじゃないのかなと。
今、こんなに感じる大変化の中で、そんな風に思えるのです。
これは結構いい感じです。
だからまたサ来週あたり、1日コースでお手軽にやってみようかな、と思っているところです。