2014年12月17日水曜日
スイスから届いたクリスマスのお菓子
やりました。
何年も憧れていたお菓子が、遂に先ほど届きました。
私の友人が、その友人のスイス人のお友達からいつも分けていただいているという、謎のクリスマス菓子。
友人の友人の、もう80才を超えるお姉様という方が、クリスマスの時期に毎年少量焼いては、日本に住む妹に送ってくれるんだけれども、何故か絶対にレシピを教えてくれないという、ミステリアスなクリスマスの伝統菓子の 話をいつも聞いていて、私は何度もネットで検索したり、スイス菓子の店を探したりして謎を解こうとしていました。
て言うか単純に、食べたかったのですが。
そして遂に今年、私もお裾分けにあやかる事が出来ましたぁああああああ!
先ほど届き、早速一枚、震える手で。
お、美味しい.........................................
こ、これは確かに、初めての味わい。。
アーモンド・プードルに沢山の種類のスパイスを加えた薄いクッキーの様な、そして歯ごたえはしっとり。。。たまらん美味しさです。
今や日本には本当に本格的な、ドイツやスイスのお菓子屋が沢山ありますから、これに該当するものは、きっとお店でも売ってるんだと思います。
ネットで調べても、これなのかな、と思うお菓子は確かにヒットする。
しかしなんと言っても、これは手作り。
友人のスイス人の友人の、そのまたお姉様という方が、ずうっと守って来たお家のレシピで焼き上げた、秘伝のお菓子です。
そしてそのふくよかな、奥深い味わいたるや。。
いやあ感動です。
誰か専門家にでも食べてもらって、お菓子の名前やレシピを深追いしたいなあ。
パスカルズの初めての渡仏の時に、当時のプロデューサーの地元ナンシーに行きました。
その時に見たクリスマス・パレードは、華やかなイルミネーションや立派な飾り付けにはほど遠いものだったけれど、古い街並みに深々と連なるその列は、心の基底に届く、凄みを感じるものでした。
クリスマスという物のリアリティは、こういう物なんだ、と思い知らされる様な。
遠いスイスから届いたお菓子には、そんな本物さを感じたよ。
陰影を生まないLEDライトのイルミネーションには、決して宿らないクリスマスの魂を。
ウサギ T-シャツ デビュー
こんなTシャツを創りました。
友達のやっている、西荻窪のアート雑貨店ニヒル牛の年末年始バーゲンで販売するためです。
新作デビューがいきなりバーゲンてどうなの、とも思いますが、これは全部手描き直筆、そういった品は通常大変高価な価格になると予想されますので、デビュー直後にバーゲン価格でお披露目するというのは、理にかなっているような気もします。
気になるお値段ですが、Twitterでこの作品を観てくださった方から早速の注文をいただき、その方がいくらくらいの感じです、と述べてくださったので、その値段を定価とし、バーゲンではそこからいくらか値引きしてお届けしようと思います。
購入してくださる方が値段を付けてくださるなんて、ちょっといいではありませんか。
このウサちゃんは、ラッキーな星を持って生まれたのかもしれません。
写真をご覧のように、前見頃と後身頃に、ウサギ前面、背面の絵が描かれています。
降り注ぐ花の様子が違うのは、時の経過を現しているからなのです...
なーーんていうこじつけ的物語がいくつも浮かんで来るこのウサギTシャツ、現在トートバッグ等にも描いているので、ニヒル牛の私の箱、数年ぶりに賑わうことになるかもしれません。
どうぞ是非、ご覧にいらしてください。
ところで私は昔から、漫画やイラストとなるとどうしてもウサギでキャラクターを創る癖があります。
以前講談社の青年誌で漫画を描かせていただいた際、担当をしてくださった女性の編集さんから、何故ウサギがお好きなのですか?と聞かれました。
私はその時、「ニュートラルだから。」
とお答えしたのですが、彼女がしばし目をまんまるに見開いて絶句したので、「ど、どうしましたか」と伺ったら、彼女は、「何故その動物が好きなのか、という質問に対して、ニュートラルだから、という答えを貰うことってあるでしょうか。。。」とおっしゃいました。
私はそれを聞いて、なるほど、私はすごく変な事を言ったのかもしれない、とも思ったのですが、私の記憶ではすぐに彼女が、でも、わ、わかるような気が.....します......と仰ったと思うので、そうだろう、誰だって心の中では、ウサギのことをニュートラルな動物だと思っているんだよ、だからこそ、ほ乳類なのに鳥みたいに、何羽、とかって数えるのにちがいないのだし、みんな心の中ではウサギのことを、動物みたいで鳥みたいで妖精みたいで植物みたいな、結構つぶしの効くニュートラルな生き物だと思っているんだよ、と思ったものです。
ニュートラルな生き物は、あまり好き嫌いの対象にもならないし、それ特有の強い色が無いように思うのですがいかがでしょうか。
だからこそ、完全なる自分のウサギ、という物が創れると思うのです。
まるで神のようにフレッシュに、全く新しい生き物の土台となってくれるのがウサギだと、私は思うんですね。
ところでこのように、心の中で漠然と感じていることを口に出してみると、意外に同感を得られることってあるんですよね。
先日コロラドの学校の休み時間に私が緑色の服を着ていたらクラスメイトが、「サラが緑ってあまり見ないけど、案外似合うね。」と言ってくれたので、「ありがとう。でも緑ってあまり好きじゃないんだよね。緑ってさ、植物の色だから、服などの人工物や絵の具に緑色があると、このニセモノめ、植物の真似しやがって、と思ってしまうのよね。」と言ってみたのです。
すると彼女はまさに、かつてウサギについて私が語った時の編集さんと同じ反応を示し、加えて「はあ?」と言ったのですが、その後しばらくすると、「ああ、でもわかる、わかる感じ。」と言い出し、しまいには、「なんかすっごくわかる。私も同じ事を感じていたかも。」とまで言ってくれるようになったのです。
私が彼女に感じていた、なんとなく同じ世界を見ている、という実感はこの時に更に強まり、その後も仲良しな関係を続けています。
話がそれましたが、昨夜オーダーしてくださった作家の友人が大変気に入ってくださったようなので、せっかくニュートラルな泉から生まれたこの目つきの悪いウサギを、今後様々に展開してゆく予定ですのでどうぞよろしく。
鳥と植物でも創っていますが、それはまた今度。
よろしくね! |
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