私の創ったおてしょ皿 |
始めは大きな鳥型花器だったのだけど、陶芸の先生から"おてしょ皿"という物の存在を教えてもらい、その"おてしょ"の鳥型のやつが突然創りたくなって、まさに鳥憑かれたように、いきなり15個も創ってしまいました。
おてしょというのは京都の言葉で、手に塩、つまり、おむすびを握る時に手に塩をつけるでしょ?その、塩を盛る為の、小さな小さなお皿の事なのだそうです。
実際のおてしょ皿をネットで見れば、私の創った鳥皿がいかに異端かはわかる。。
でもこの鳥の小皿、私的には、懐石料理の八寸に使っても、ジャムやバターを盛っても、塩や醤油やドレッシングやディップなんかを入れても、楽しくて可愛いんじゃないかと思うのです。
写真は、来る日も来る日も延々と鳥の小皿を作陶する私の謎行動を黙って見ていた先生が、私の知らない内にそれらをまとめて展覧会に出すことに決めてくださっていて、先生が勝手に搬入して勝手に展示してくれたそれを本日、展覧会場に行って撮ってきた物です。
実に可愛い並べ方なので、会場でちゃんと作品ぽく見えていたという驚き!
先生ほんとにセンスいいよ。
実は、ある日突然私の小皿を展覧会に並べると言われた私は、それだったら、飛んでる小鳥たちの先頭の数羽が池に着水するイメージで、丸い、波紋を描いた青黒いお皿を創ろうかな、と計画したのです。
しかしながら、陶芸の難しさをいいかげんわかってきている私、そんなの私に出来るわけねえ、と、さくっと諦めました。
まずさ、まだ轆轤(ろくろ)を触らせてもらえない私が、手捻りで、無駄の無いまん丸に土を形成出来る訳が無いし、出来たとしてもその皿に、私が思い描くみたいな、波紋の幾何学模様を、描けるわけがありません。
なんたって昔から、無機物が描けない、という理由で、ジャングルと動物しか出て来ない漫画でデビューした私なんですからね、とほほのほー。
というわけで、皿を諦めた私は小花を創りました。
一番背の高い鳥皿は実は短く切った花なら刺せるくらいの深さがあるので、それに陶器の小花を刺して展示しようと思ったのです。
そしてその花は、まんまとうまく焼けました。
とーこーろーがー。
焼き上がったらまずあっという間に茎が折れ。。
茎が折れても、お花だけ鳥と一緒に並べれば?と先生が慰めてくれたので、だったら、二羽の鳥の羽根の上に乗せて運んでるみたいにしようかな、その方がむしろ可愛いじゃね?と盛り上がった矢先に今度は花びらが取れてバラバラに。。。
というわけであっと言う間に見るも無惨な単なるガラクタに早変わりした陶器の小花。
夢砕けた私はそいつをテーブルの片隅にまとめてゴミとして置いておいたんですね。
あの時はまったく、なんの呪いだ、と思いましたよ。
触る物全てが破壊される妖魔にでもなったような気分でしたね。
しかしななんと!!
先生がとーーーーっても上手に直してくれて、ちゃんとリクエスト通りに飾っておいてくれていました。感激〜。
私の鳥熱は依然冷めやらず、現在は鳥型のコーヒー・ドリッパー&ポットを創っています。
それは、うまく出来たら友達にあげる予定。
でも上の小皿は、おなじみ西荻窪のニヒル牛2に納品、私の鳥籠型の展示スペースで販売しようと思っています。
是非見に買いに、来て下さいね♡
こちらは非売品"夜の森"絵本用に創ったクラルハイトの花器 |
つうか、絵本すっごく遅れてて申し訳ありません!!!!!
なんと言うか、あの展覧会自体が、大変準備時間の無い中決行した物でしたもので、せめて本くらいは納得の行く内容でお届けしたいと思い、あれこれ試行錯誤しているのでございます。
今しばらくお待ち頂ければ幸いです。。。。すいません〜。