多分子供の頃、お店屋さんになりたいと言ったことが何回かあったと思う。
それは、素敵な物のたくさん並んでいる店頭を見て、これが全部自分のだったらどんなに嬉しいかしら、なんて思ったのが発端だったにちがいない。
今は大きくなりましたから、そんな脳天気なことは考えない。お店をやるのは大変なのである、とちゃんと知っている。棚の上に並んでいる素敵な物たちは、決して魔法のように空気から湧き出て来たわけではなく、お金を払って仕入れているのであり、その仕入れ価格が、売値と殆ど変わらないという現実も、実は今回初めて学んだ。
友人が閉めたお店の品を、明日ニヒル牛の協力で売る。
その過程の中で、仕入れ値はこうで売値はこうでした、っていうメールを何度かもらって、その薄利ぶりに、思わず気が遠くなったのである。
キビシーッ!! 笑。
しかしながら。
もう友人はお店を閉めた。
残った品物は被災地に寄付すると言う。
既に、素敵なバスマットを友人から受け取った被災地の方々から、滑らなくて使い勝手が良く、色もきれいで明るい気持ちになれる、というメッセージが届いたという。
友人は、仕入れた商品でお金を儲けることを放棄した。
ただ、まだまだ大量に残っている段ボールの山に詰まった品々を、誰にとってもwinwinな形で処分したい、と思っている。
そして私は、それを手伝うことにした。
だって私は、おみせやさんになりたかったことがあるから。
友人がお金を出して仕入れた品々/私がじゃなくてーつまりそれは、私にとっては、まさに魔法の様に空気から湧いて出て来たようなものだ。
更に友人の仕入れた品々は、私が普段からこだわっている、エコでビオでフェアトレードな物ばかりだ。これは私の気持ちにも添う。
楽しい。
まずは私にとって、この遊びはwinだ。
そして明日沢山売れれば、場所を貸してくれるボンビーなアーティストに、家賃の足しをいくらか渡す事が出来る。もしそうなったら、そのアーティストにとってもwinだ。
被災地へ品物を送る送料も捻出できて、友人にとってもwinだ。
そして、やや消費期限を過ぎているとはいえ、ソネットの素晴らしい石鹸や洗剤を、格安で手に入れられれば、お客さんにとってもwinだ。
一番winじゃないのは、色々めんどうなことを買って出てくれたニヒル牛かもしれないけれど、それもなんとかwinに出来るよう、がんばろうと思います。
エコマーケット@西荻ニヒル牛2の隣、は明日13時から。
お釣りもレジ袋も用意していかないから、小銭と袋持参で、遊びにいらしてくださいね。
上の写真は、明日並べる品の一部。
イギリスnkuku (ヌクク)の、マグカップとか小さなお皿とかカフェオレボールです。
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