2015年9月12日土曜日

ヴァルド派の料理

灰に埋まっていたポテトを掘り出したところ

先日、映画"アンフェアthe end"の試写を観せていただき、その後 佐藤嗣麻子監督に、ヴァルド派の料理を食べさせてくれるレストランに連れて行っていただいた。

実は映画の後ローフードのレストランでランチを食べている時にそのレストランの話になって、では次回は是非そこへゆきましょう、じゃなくてそのまま同じ日のディナーへとなだれ込んだのである。なんて楽しい。

嗣麻子さんといると、私はエンドレスになることが多い。

以前やはり何かの折りに銀座かどこかで飲み始めて、そのまま梯子梯子梯子と続き、最後は一緒に下北沢の日本酒の美味しい割烹のカウンターに座っていた記憶まではあるのだが、次に気付いた時、私はひとりで東西線九段下の駅のホームにいた。

下北沢から九段下ってさ、どうやって行くの?
シラフの今でもいきなりは言えないよ。

当然そこまでどうやって行ったかなんて全く記憶が無いんだから、悪魔の毒水は恐ろしい。
そういや舞浜で飲んでて、終電見送ってふたりでディズニーランドのホテルに泊まった事もあったよ。

断っておきますが、私は飲ん兵衛ではありません。
ここ数年は、パスカルズの打ち合げとかでもウーロン茶やアルコールフリーの偽ビール専門でした。

ところがしかしこのヴァルド派の夜、またしても私はぐでんぐでんに。
嗣麻子さんがアタシをそうさせるのね。
まあそれはそれとして。

ヴァルド派っていうのは、ピエモンテ地方に居を構えたキリスト教プロテスタントの教派の名前である。
開祖のヴァルドーは聖フランシスみたいに、ある日富の空しさを知って清貧を説いた方だと言うのだから、このヴァルド派のコース料理は多分贅沢ではないはず。。。というわけでポテトが灰に埋まって出て来たりはしたものの、実際にはかなりグルメなお料理でした。

まずスターターはこの、トリュフを散らしたムース。トリュフ、かなりしっかりした風味でたっぷりでした。



サラダも美しく、

2種類も出て来ます。


これが大変変ったお料理で、グリッシーニが、シナモン風味たっぷりのスープで煮込んであるんですね。とても美味しかったです。その名もスッパ・バルベッタ。

口直しに桃のソルベが出て来て。


灰に埋まったポテトが見せられた後、メインディッシュ、羊の藁包み焼きが現れます。



農家料理という事ですが、羊というのはやはり日本で食べるとごちそうだなって感じますね。
灰入りポテトも藁入り羊も、テーブルに持って来てくれるのですが、見せてくれるだけで一旦厨房に下げ、このように切り分けて出てくるのです。


この羊、もう、殆どレアです。生肉。

私は、あまり生肉は食べないのですが、唯一羊だけは、どんな焼き加減でもオッケーなんですね。私は羊好き。だからとても美味しかったです。

とは言え、一緒にいた漫画家の友人が、もっと焼いてくださいって注文していたので、2種類の味を楽しみたかった私は1/3ほど食べたところでそれに便乗。
こんがり焼かれた羊もまた、大変美味しかったのでございます。

さあ、キリスト教徒の様に羊を堪能した後はデザートでございます。

まずこれが出て来て、



次にこれでとどめを刺されました。


コーヒーも堪能。

始めに、シャンパン、ワインは白と赤で行ったよ。
シャンパン、白ワインまではグラスだったけど、赤ワインでボトルになったね。

今夜も夜通しかっ!って思ったんだけど、嗣麻子監督は次の脚本中ということだったし、私も次の日何かがあって、なななんと奇跡的に、シャンパンと白ワインを一杯ずつ、そして赤ワインのボトルを三人で一本開けただけで、お開きとなったのでございます。

これは何と言っても、聖貧を説いたヴァルドーへのはなむけとなった事でしょう。
ならないか。。


何故かこの夏から9月にかけて、グルメな機会に恵まれているワタクシ。

先日も北京ダックの素晴らしいコースをご馳走になり、明日はなナント!
映画"野のなななのか"で主人公・鈴木光男の青年時代を演じられたイケメン俳優、内田周作さんと、マトン餃子デートだーーーーっっ!!!!!



じゃなくて、女子会。
女子会なんですよ奥さん。
何故かイケメン俳優の周様とね。
理屈がおかしいでしょ?
周様もただのイケメンじゃないね。
時々Twitterがとてもサイケなことになってますからね。

そんな不思議イケメン周様(佐藤史生ファン)との女子会、
デートじゃないけど楽しみだよ!

北京もマトンも次々とブログに更新してゆくぞ〜。

あっ!!

ところで!!







しかしあまりにネタバレの地雷が多く、長々とブログで感想は書かない方が身のためということで、怖いから何も書きませんが、あれは見るべきです。是非。

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