2014年5月27日火曜日

炭素循環農法で育てたハーブのブーケ


アメリカの、例えばWHOLE FOOODSみたいなオーガニックのスーパーマーケットなんかではよく見かけるハーブやエディブル・フラワーのブーケですが、日本の花屋の店頭ではめったに見かけないなあ、と常々思っていました。

でも先日、大林千茱萸さんからお食事会のご招待を受けた時、どうしてもそんな花束を持っていきたいのよ、と思ったのです、何故ならば、パスカルズで出演させていただいた大林宣彦監督の映画"野のなななのか"
の撮影中、ロケが終わって芦別を去る俳優さん達が、芦別の街の方から現地に咲く野の花のブーケをもらっているのを、度々目にしたからです。

前のブログにも書いたのですが、撮影中に滞在していたホテルには映画関係者が限りなくまったり出来る飲み部屋が用意されていて、そこは、置いてある大きな冷蔵庫の中の物が食べ放題飲み放題という夢の様な場所だったのですが、その部屋をまさに桃源郷っぽくしていたのも、やはり街の方が飾ってくださる、野の植物、ミントやハーブなんかを含む草花の寄せ植えやブーケだったのです。

なんだかあれ以来、ブーケと言えばハーブやエディブル・フラワーを使ったブーケの一挙両得感、つまり飾れるし使える、花より団子ならぬ、花も団子も手に入る一石二鳥な優秀さぶりに取り憑かれまくってしまっていたわけです。

大輪の薔薇も大好きですけれど、野の草花の楚々とした風情もまた、とても清々しくてよいものです。
まるで野原が部屋の中にすかっと現れたような、大林監督のCGの様なことが起こる感じなわけです、ハーブな野花を部屋に飾ると。香りも素晴らしいしね。

そんなわけで、どうしても大林家にハーブのブーケを持っていきたかった私はあちこち調べまくり、遂に、炭素循環農法という方法で、農薬も肥料も使わずにハーブを育てておられる農園を見つけたのです。

お食事会にお誘いいただいたのが木曜日、農園を発見したのが金曜日、お食事会は日曜日、というわけで日程もぎりぎりだったのですが、お電話したら遥々四国からクール宅急便で送ってくださると言っていただいたのですぐに注文。花束が届いたのが土曜日の夕方、というわけで一晩冷蔵庫で寝かせ、新鮮で元気な内にハーブを持参することが出来たというわけです。

そしてそれ以来私は、更にこの花束の虜になり、これから毎月取り寄せよう、そして、飾ったり食べたり飲んだりしようと、決めたわけなのです。

お食事会も楽しかったけれど、おかげ様でずっと欲しかった物を提供してくれる場所が見つかり、なんだか私は大変幸福な気分なわけなのでございます。


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